クラウドを使おう! …でも、その前に

火曜日 , 11, 6月 2013 Leave a comment

エンジニアという仕事をしていますが、実はクラウドというものをほとんど使っていません。
「消えてもいいや」「人に漏れてもいいや」と割り切っている趣味のデータ置き場として使っているものを除けば、「これで大丈夫なのか?」と思うくらいに使っていません。

とは言え、仕事柄どうしても使わなくてはいけない場面というのが出てくるので、各社が提供しているサービスをよく調べた上で使っています。
今回は、クラウドの活用事例としてよく使われているサービス、オンラインストレージ(インターネット上の個人的なファイル置き場みたいなもの)を使う必要が生じたので、ちょっと調べてみました。

自分がこの手のサービスを使い始める時にチェックするポイントは、機能やサポートアプリの充実度ではなく、利用規約です。
コンピュータのソフトウェアやサービスを利用し始める時に、画面上に使用許諾条件とか利用規約とか表示されて、よくよく読まずに「はい」とか許諾する側を選んでしまいますが、「契約」なので契約書を作った側に有利になるようなえぐいことがけっこう書いてあったりします。

今回、オンラインストレージとして比較検討をしたGoogleのGoogle Driveと、MicrosoftのSkyDriveの利用規約を見比べてみました。

まず、Googleが提供している[Google Driveの利用規約](http://www.google.com/policies/terms/)から…
本サービス内のユーザーのコンテンツ

本サービスの一部では、ユーザーがコンテンツを提供することができます。ユーザーは、そのコンテンツに対して保有する知的財産権を引き続き保持します。つまり、ユーザーのものは、そのままユーザーが所有します。

本サービスにユーザーがコンテンツをアップロードまたはその他の方法により提供すると、ユーザーは Google(および Google と協働する第三者)に対して、そのコンテンツについて、使用、ホスト、保存、複製、変更、派生物の作成(たとえば、Google が行う翻訳、変換、または、ユーザーのコンテンツが本サービスにおいてよりよく機能するような変更により生じる派生物などの作成)、(公衆)送信、出版、公演、上映、(公開)表示、および配布を行うための全世界的なライセンスを付与することになります。このライセンスでユーザーが付与する権利は、本サービスの運営、プロモーション、改善、および、新しいサービスの開発に目的が限定されます。このライセンスは、ユーザーが本サービス(たとえば、ユーザーが Google マップに追加したビジネス リスティング)の利用を停止した場合でも、有効に存続するものとします。(略)

「一度アップロードされたデータは、ユーザがGoogle Driveの利用を止めた後でも、Googleは使い続けることを許諾したことになる」と書いてあると思います。
サラッと書いてありますが、恐ろしいことが書いてあります。
たぶん、「広告の配信や検索サービスの開発のために使うよ」ということを言いたいのだろうとは思いますが、まかり間違って日本語変換の辞書に組み込まれないとは限りません。
アメリカの会社ですから、万々が一にでもGoogleが潰れたりどこかと合併されるようなことになったら、会社の資産として未来永劫データも継承されるのでしょう。

次に、Microsoftの[SkyDriveの利用規約](http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-live/microsoft-services-agreement)…

3.1.本サービスに掲載したコンテンツは、だれが所有することになりますか。 コンテンツには、データ、ドキュメント、写真、動画、音楽、電子メール、インスタント メッセージなど、本サービスを通じてアップロード、保存、または転送されるものすべて (以下、「コンテンツ」といいます) が含まれます。お客様が所有するコンテンツ (クリップ アートなど) に組み込むことができる、マイクロソフトがお客様にライセンス付与したマテリアルを除き、マイクロソフトは、本サービスに関連してお客様が提供したコンテンツの所有権を主張しません。お客様のコンテンツは、あくまでもお客様のものであり、お客様が責任を持ちます。また、本サービスにおいてお客様または他のユーザーが公開するコンテンツを、マイクロソフトが規制、検証、費用負担、承認することはありません。またマイクロソフトがかかるコンテンツに関する責任を負うことはありません。

「アップロードされたものは、ユーザのもの。マイクロソフトはユーザのコンテンツの所有権を主張しないし、責任も持たないし、保証もしない」と書いてあると思います。
「責任も持たない、保証もしない」と書いてあるといささか冷たい感じもしますが、マイクロソフトはコンテンツに感知しないと明記しているので、Googleに比べると安全そうです。

今回、使いたかった用途にマッチしなかったので、詳しくは調べなかったのですが、Dropboxというサービスもあります。
利用規約をチェックすると、「アップロードしたコンテンツの所有権はユーザにあり、Dropboxはどうのこうの言わない」的なことが書いてあります。

「そんなことは起こりえないだろう」なことなのですが、Googleはストリートビューの撮影をしながらWi-Fi電波から情報の収集を同時に行い、それを「事故」と言ってしまったりする事件も起きています
バレなかったらどう使うつもりだったのか… ちょっと考えただけでも恐いですよね。

毎日毎日、何の気なしにインターネット上のサービスにアップロードし続けているデータですが、このデータがアップロードされた後、誰のものになってどのような扱いを受けるのか、転ばぬ先の杖として一度利用規約をチェックしておくことをおすすめします。

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