前回『M5Stackを使ってCO2モニタを自作する(SCD30編)』でM5Stack GrayとNDIR型のCO2センサー(SCD30搭載)を使い二酸化炭素濃度モニタを自作してみましたが1万円を超えてしまうので、もっと安価に自作できないものかとM5StickCとM5Stack社から発売されているTVOC/eCO2ガスセンサーユニット(SGP30搭載)の組み合わせなら5000円程度で実現できるのではないかと試してみました。
今回使用するTVOC/eCO2ガスセンサーユニットはeCO2センサーで前回使用したCO2センサーとは異なります。
eCO2センサーはH2濃度からCO2相当量濃度を算出する方式らしくCO2センサーと比べると精度が高くないようです。今回使用したセンサーでは15%との記載がありますが換気のタイミングをはかるためCO2濃度が高いか低いかを見るには十分でしょう。
なによりeCO2センサーはCO2センサーと比べてかなり安価に入手することができるのが魅力です。
前回のCO2センサーが7500円くらい、今回のセンサーが1500円くらい。うまくいけば安価にCO2モニタが実現できるはずです。
TVOC/eCO2ガスセンサーユニットは、M5Stack社の製品なのでM5Stackのビジュアルプログラミング環境UIFlowで簡単に取り扱うことができます。
異なるセンサーで計測される値に差があるのか比較するのが目的なのでUIFlowで下図のようにちゃちゃっと作ってしまいます。5分10分でできてしまうのは感動ものです。
できあがったプログラムをM5StickCに転送し、さっそく実験開始です。
同じ部屋で計測しているのにこの差は尋常ではありません。
SGP30は安定するまでにしばらく時間が必要と言うことで数十分放置して様子を観測してみましたが変わりません。
なにかを間違ったのかなと思い、センサーをM5Stack Grayにつなぎ直しArduinoでプログラムを作り直してみました。
観察をしているとeCO2値は変化しますし、灯油ファンヒーターの近くに持って行くとeCO2値が大きく上昇するのでセンサー自体は動いているようです。
がしかし、SCD30搭載のセンサーで計測した値とは大きく違います。
とりあえずセンサーの特性なのか故障なのかを切り分ける必要はありそうです。
引き続き調査をしてみます。
[…] 『もっと安価にCO2モニタを自作する(SGP30編)』へ続く […]
[…] 『M5Stackを使ってCO2モニタを自作する(SCD30編)』、『もっと安価にCO2モニタを自作する(SGP30編)』と異なる方式で二酸化炭素濃度を測定してみたところ、驚くほどの差が出てしまったので、どちらの値が正しいのか確かめてみたくなりました。第3のセンサーを投入し同じ部屋で計測をした記録です。 […]