バックアップのこと

木曜日 , 24, 11月 2016 Leave a comment

緊急地震速報が発表されるような地震が続いています。
大きめの地震が続くと、東日本大震災が起きたときの大失敗を思い出してしまいます。

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東日本大震災が発生したときは、15時少し前だったので普通に仕事をしていてパソコンも電源が入っている状態でした。
その状態で地震の衝撃をくらってしまったので、データを保管していたハードディスクが故障し、仕事で使っている一部データを喪失してしまいました。

もちろんバックアップを取っていたのですが、その取り方が主に「物理的なハードディスクの故障」に備えるための取り方───「2つのハードディスクが同時に壊れる可能性は低い。故障した場合は、正常に動いている方からデータを取り出せばよい」───で、災害のような事態に適しておらず、結果としてデータの喪失を招いてしまいました。

「地震を乗り切った!」と思ったハードディスクも、1週間ぐらい経ってから壊れ始める…
これが痛かったなぁ(;´д`)トホホ

貴重なデータを失う前に、バックアップを取ることをおすすめします!!

バックアップを取る時のヒントをいくつかご紹介。

  • 物理的に離れた場所に取る

全部のバックアップを一つの場所に置いてしまうと、地震や火災、水害といった災害が発生したとき、すべてのバックアップを失ってしまいます。
クラウドストレージ(Microsoftの『OneDrive』、Googleの『Google Drive』、Amazonの『Amazon Drive』、『Dropbox』など )を活用し、メインの保管場所と物理的に離れた場所にバックアップを置くようにすると、同時にデータを喪失することが防げます。

  • メディアの種類を複数にする

ハードディスクは安価に大容量を保管できますが、衝撃や温度湿度に弱いといった弱点もあります。
この弱点を補いあえる、SSD(Solid State Drive。半導体メモリを使った記憶装置)やほかのメディア(SDカードやUSBメモリ、DVDなどの光学メディア、磁気テープなど)を組み合わせてバックアップを取り、データの安全性を高めます。
たとえば、メインのバックアップにハードディスク、予備のバックアップとしてUSBメモリと組み合わせると、震災のようなハードディスクが壊れやすい事態に対しても、衝撃に強いUSBメモリからデータを取り出すことができる可能性が高まります。

  • 複数個のバックアップを取る

管理とメディアの費用を考えなければ、バックアップの本数は多ければ多いほど安全です。
ただ、予算・置き場所にも限界があるので、通常のデータは3つ程度、最重要データはそれ以上の本数のバックアップといった感じで準備すればよいと思います。
バックアップの取り方を少し工夫し、1日前、2日前、3日前…というように『世代管理』を行うようにすると、データを戻せるタイミングが増え、いざその時がきた時にどの時点までさかのぼるか選ぶことができるのでお勧めです(必要な費用も増えます)。

バックアップを取るときは、紛失や盗難に備えて『暗号化』などの対策を施しておくことも必要になります。

バックアップは、通常であれば使うことのないデータなのでそれを取る作業は非常に面倒に思えるのですが、一連の作業を自動で行ってくれるソフトウェアなどもあります。それらを用いて仕組みを作ってしまうと、自動化や習慣化を図ることができ、それほど手間に思わずバックアップを取ることができます。

災害だけでなく気温の低い冬期は、ハードディスクに負荷がかかり、寿命を縮めたり、故障を招いたりしやすくなる傾向があります。(低温時の動作、暖房による温度変化、温度変化にともなう結露が危ないようです。)

データの重要度や種類、量に応じて、必要なバックアップを取りましょう!

壊れたハードディスクからデータを救い出すことも不可能ではないのですが、完全な復旧復元は難しく、できたとしてもかなり高額な費用がかかります。
子供や家族の写真など二度と撮ることができないデータは、バックアップと紙に印刷することをおすすめします。

とりあえず、今回の地震をうけて、プログラマの私にとって最重要データであるソースコード一式のバックアップを、2つのハードディスク、1つのSSD、USBメモリ/SDカード(緊急時の持ち出し用)、そしてクラウドに取りました。
このデータを使うことがないといいなぁー

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