EAP(従業員支援プログラム)業務支援システムの次期バージョン目玉機能として、ジェノグラム作成(家系図作成)機能の開発に着手していたのですが、既にリリースしている機能に対して、日々、ご意見や要望をいただきます。
人のこころを扱う業務を支援するシステムだけに今までに経験したことのない要望が出てきて、それに戸惑うことも多いのですが、その理由を確認すると、なるほどシステムに足りないものというのが見えてきます。
たとえば「匿名」。
通常のシステムならば、システムに登録される個人情報は実名でマスタに登録されますが、EAPの場合は「匿名」で相談される方がけっこういらっしゃるそうで、マスタへの登録も匿名状態で行いたいという風になります。
しかし、契約企業様への報告は、性別、年代別などカテゴリごとに集計をして報告をしなければならない、匿名だけれど相談記録の検索や編集は簡易に行いたいという要望がでてきます。
相反するような要望に対して、今までのシステム開発経験を活かした提案をさせていただき、現場の方が考える理想型を伺いながら”さじ加減”の調整を行い、少しずつですが機能が強化されています。
昨年の10月には、厚労省が「職場のメンタルヘルス対策義務化」という方針を打ち出してきました。
今後、何らかの形で法令化されることも予想されることから、ますますEAPを導入する企業が増えていくと思います。
システムの開発者として、少しでもEAPに携わる現場の皆さまの業務支援に寄与できるように努力していきたいと思います。
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